札幌が“厚別ゴール祭り”で2大イベントとの集客バトルに勝つ。コンサドーレ札幌は14日、札幌厚別公園競技場で徳島と対戦する。同日にはYOSAKOIソーラン祭り最終日とプロ野球日本ハムのホームゲームが史上初めてトリプル同日開催となる。観客動員に大きく影響しかねない“ダブルブッキング”となるが、同競技場での平均得点が最も高い徳島から大量ゴールをたたき込み、熱狂度NO・1の座をつかみ取る。

 札幌の“厚別祭り”が日本ハム、YOSAKOIソーラン祭りの熱狂をしのぐ。「カーニバル?

 嫌いじゃないけど、明日は自分のゴールを見に来てほしい」とFWキリノ。DF趙も「たくさん点を取って完封で勝つ。みんな厚別に集まってくれ」と大勝予告した。

 寂しい思い出をゴール量産で吹き飛ばす。06年9月27日、日本ハムのリーグ1位通過が決まった試合と重なった厚別での徳島戦は、“バッティング”が影響して3896人と同競技場最低記録となってしまった。しかも今回は「YOSAKOI」とのダブルパンチ。チケットの前売り販売数は7000枚弱とまずまずだが、14日の札幌の天気予報は曇り時々雨。悪天候をはねのけるには内容、結果ともにファンタジー満載の試合が求められている。

 大勝を裏付けるデータもある。現J2クラブの中で厚別公園競技場での平均得点が最も多いのが対徳島戦の3・5点。厚別最低動員だった06年の試合でもクラブ最多タイ6得点、5月10日の前回対戦も敵地ながらキリノと西で計3ゴールと爆発している。西が「得点できるイメージは強い」と言うように攻撃面での相性は悪くない。「厚別+徳島=大量ゴール」の方程式で大フィーバーを巻き起こすことは十分可能だ。

 「まず勝ち点3。そして1点でも多く得点を取って面白いゲームにしたい」とDF西嶋。盛大な2大イベントとのガチンコ勝負を乗り切り、厚別初勝利をつかむ。【永野高輔】