7大会連続でW杯出場を決めたJ1磐田の韓国代表FWイ・グノ(24)は同日、再来日を果たし喜びを語った。なお、イはフランスリーグ1部のパリSGから獲得オファーを受け、磐田と契約延長での残留要請をされている。

 中部国際空港に降り立ったFWイの表情は、充実感に満ちあふれていた。名古屋戦(5月24日)後チームを離脱し、約1カ月ぶりに再来日を果たした。今月行われたW杯アジア最終予選3試合すべてに先発出場。得点こそなかったが、韓国代表の11番を背負い、母国を7大会連続となるW杯出場へと導き「大変うれしい」と喜びに浸った。

 日本時間18日未明には、となりの北朝鮮と史上初のアベック出場も決め、川崎Fに所属する北朝鮮代表FW鄭大世(25)との約束を果たした。離日前に都内で会食をし、互いの健闘と出場を誓い合ったという。同予選最終戦となったイラン戦では、同点アシストを決め同グループの北朝鮮の出場を同時にアシスト。「自分は何もしていない。記録だけ」と謙遜(けんそん)しながらも、この日の朝起きてから「歴史的瞬間」を手放しに喜んだ。

 約1年後に控えた本大会に向け「考えることがありすぎる」というほど、待ち切れない様子。今後の目標については「ベスト16」を掲げ「欧州の大きな選手にも勝てるパワーと決定力を身につけたい」と、さらなる飛躍を誓った。【栗田成芳】