神戸が新体制を完全に隠した。6月30日にカイオジュニオール監督(44)が電撃辞任し、和田昌裕チーム統括本部長(44)が兼任監督に就任した神戸は1日、新体制で始動したが、神戸市内での練習は完全非公開。和田新監督の会見さえも設定されなかった。

 安達貞至社長(71)は「突然のことで和田にまだ戸惑いがあるので、非公開にさせてほしい」と新監督に配慮したものと説明した。しかし、突然の監督交代劇で、最も不安に感じているのはサポーター。これから進むチームの方向性、新監督の考えを知りたいのは当然だ。しかし、クラブの方針は「非公開」だった。

 現在2連敗中で5勝2分け8敗と14位に低迷する。和田監督は、この日のミーティングで「あくまでACL出場権獲得(リーグ3位以内か天皇杯優勝)はあきらめない。死にものぐるいで頑張ろう」と選手に訴えたという。ただ、その姿も「非公開」。2日は練習を公開予定だが、何も見えない船出となった。【奈島宏樹】