ハファエルに特権なし。J2札幌の石崎信弘監督(51)が13日、新外国人MFハファエル(24)に対し「サボり癖」が解消されるまで先発起用しない方針を打ち出した。途中退団したMFクライトン(31)には、自由に動く権利を与えたが、新助っ人にはほかの日本人同様、守備意識を徹底させる。

 石崎監督がハファエルに管理教育を敷く。「ディフェンスをしないと、わしのチームでは試合に出られないということを教えないといけない」。ハファエルは10日のサテライトリーグ仙台戦で初めて90分フル出場したが、チームで求められる前線でのプレスを怠った。合流から約2週間あえて放任主義を貫いてきたが一転、指導方針の転換に踏み切った。

 「甘やかすと良くない」と指揮官。ゲキを受けたハファエル自身も、この日、札幌・宮の沢で行われた紅白戦で献身的にボールを追い、「守れるMF」への進化をアピールした。「チームに貢献できるプレーを早く身につけないと」とハファエル。キープ力を生かし1人で打開した前10番と異なり、ワンタッチで周りを生かし飛び出すのが新10番。連動した動きを極めることで、チームの攻撃力アップにもつながるはずだ。【永野高輔】