G大阪のエースFWレアンドロ(24)が、カタールリーグに電撃移籍する可能性が出てきたことが17日、分かった。今季11ゴールで得点ランク首位のブラジル人FWには、中東の複数クラブが興味を示してきた。その中でもカタールのクラブが、豊富なオイルマネーを武器に獲得に乗り出している。仮にエース流出となればG大阪は07年マグノ・アウベス、08年バレーに続き3年連続で中東クラブに強奪されることになる。

 G大阪をまたも「オイルマネー」が襲う。今季のリーグ戦11ゴールで得点ランク首位のレアンドロに、カタールリーグの強豪が興味を示していることが分かった。中東リーグに詳しい関係者は「カタールのクラブが以前から調査を進めている。今後、本格的な動きになるだろう」と明言。豊富な資金を生かして、破格の年俸を提示する準備を進めているという。

 電撃移籍でエース流出となれば、G大阪が受ける損失は計り知れない。韓国代表のチョ・ジェジン、ルーカス、播戸とFW陣は豊富だが、その中でもレアンドロは別格だ。今季、神戸から加入し4月8日のACLスリウィジャヤ戦から、公式戦は9戦連発。スピードを生かしゴールへ向かう得点力は、Jでも屈指だ。元ブラジル代表FWロマーリオ、元フランス代表DFデサイーら、これまでも各国のスター選手を集めてきたカタールから注目されるのも自然な流れだった。

 G大阪側も必死に慰留に努める構えだ。この日、金森社長は「今や、Jのブラジル人は誰でも狙われる時代になっている。レアンドロに関しても、うちは昨年のバレーの反省を踏まえてシーズン途中には移籍できない条項をしっかりと盛り込んでいる。私は(電撃移籍は)ないと思っている」との見解を示した。

 流出なら07年マグノ・アウベス、08年バレーに続く3年連続のエース強奪。リーグ初制覇した05年オフにもMVPに輝いたアラウージョが、ブラジル名門クルゼイロに電撃的に移籍している。4度目のエース流出になってしまうのか。現在チームは5位で、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位新潟と勝ち点3差。大事な戦いが続く中、レアンドロの動向から目が離せなくなった。