J1山形MF広瀬智靖(20)が、11日の天皇杯初戦(2回戦)の日本文理大戦(大分代表)を、リーグ戦の先発確保のラストチャンス、と位置づけた。8日は大雨の中、集中力を切らさずシュート練習に打ち込んだ。「ボクには、リーグ戦も天皇杯も大事な試合。(J1)残留を争う戦力になるために、結果を出す」と意気込んだ。

 今季のナビスコ杯6戦に出場し、2得点1アシストを記録。同杯を終え、リーグ再開となった6月20日の清水戦から3戦連続で先発したが、7月に右太もも裏を肉離れ。同4日の浦和戦を最後にリーグ戦は12試合も先発がない。ベンチ入りはしているが出番は減る一方。広瀬は「何かが不足しているからベンチにいる。(天皇杯は)相手は関係なくやる」と誓った。小林監督は天皇杯をベストメンバーで戦う方針だが「サブ組で今後の戦力になる選手が出てくれば助かる」と話した。指揮官の注目を、広瀬が一身に浴びるつもりだ。【山崎安昭】