C大阪FW西沢明訓(33)が引退を表明した。J1昇格を決めた試合後、ホームのサポーターに向け「今季限りで引退します」と発表。自然発生した「アキコール」に手を振って応えた。「マイクがあるから言っちゃおうと思った」と本人も予定外の行動だった。

 故郷清水から古巣に戻った今季は出場16試合で1得点。かねて痛めていた右足首は限界に達していた。「清水で終わるつもりだった。オファーを受けたC大阪のために、もう1年やろうと思った」と明かした。

 今後はFIFA公認代理人の資格取得を目指す。海外では元G大阪FWエムボマや、元ブラジル代表でC大阪GKだったジルマールら選手からの転身組もいるが、日本人では極めて異例となる。95年の入団から、海外移籍をはさみながらC大阪を支えてきた。元日本代表としては02年W杯日韓大会に出場。チーム最年長が、惜しまれながらユニホームを脱ぐ。