鹿島、川崎F、G大阪の3強が優勝争いを繰り広げ、残り2試合となったJ1は28日、第33節を開催する。

 川崎市内で最終調整を行った川崎Fはピリピリムードに包まれた。最下位の大分に敗れた前節の反省を踏まえ、28日の新潟戦に向けた戦術練習では素早い攻守の切り替えにこだわった。マークの確認やボールの奪い方など両サイドの守備の確認をしていた時だった。MF中村憲剛(29)が声を荒らげた。「おいおい、しっかりしようぜ!」。ボールを止め、中盤と最終ラインの選手が集まった。普段、大声を上げて衝突することのない選手たちが、この日は5分以上にわたって激しい口調と険しい表情で考えをぶつけ合った。

 チームは毎年のように優勝争いに加わりながら、結果を出せないもどかしさを抱えている。主将のDF伊藤宏樹(32)は「試合前にあそこまで言い合ったのは珍しい。言いたいことが言えたから良かった」。むき出しのぶつかり合いは、無冠からの脱却に必要な“通過儀礼”なのかも知れない。