広島MF柏木陽介(21)の浦和移籍が濃厚となったことが4日、分かった。今季限りで契約満了の柏木は浦和から獲得オファーを受け、複数年契約を提示するなど慰留に努める広島残留か浦和移籍かの決断に迫られていた。

 浦和からは2年連続のオファーで、攻撃力のあるレフティー獲得を狙うフィンケ監督の思いと一致する。W杯出場、海外挑戦の夢実現へのステップアップとして、強豪クラブへの移籍は柏木にも魅力的だ。オファーを受けた後、柏木は1人になると「育ててくれた広島への恩、愛情」が脳裏をよぎるため、同僚と過ごす時間を増やした。「自分の中ではもう固まっている」という移籍への決意を保つためでもあった。5日の最終節京都戦が、紫のユニホームの見納めとなる公算が高くなった。