今季限りで磐田を退団する元日本代表FW中山雅史(42)が、10日の「Jリーグ合同トライアウト」に参加する。チームはリーグ戦終了翌日の6日から3連休。しかし、8日はオフを返上し自主トレで調整した。中山は「2日休んでいるから体調を整えておきたかっただけ」と明言は避けたが、クラブ関係者によると必要書類を申請済みだという。

 自身が選手会長だった02年につくりあげた「アピールの場」だからこそ思い入れはある。「戦力外になった選手に選手会として何かやりたかった。『野球にはそういう場があるのに、どうしてサッカーにはないの』という思いはあった」と、中山自ら提案し実現。関係者が一堂に会す場でプレーすることで各クラブへのアピールになる。J2札幌入りが最有力とされているが、最後まで門戸を広げた上で進路を決断するつもりだ。