<名波浩引退試合:ステッレ・ジュビロ5-4アズーリ・ジャポーネ>◇10日◇エコパ
昨季限りで引退するJ1磐田の元日本代表DF鈴木秀人(35)が、エコパスタジアムで行われた「名波浩引退試合」に出場し、名波氏との“アベック引退セレモニー”で選手として終止符を打った。02年の磐田J完全優勝メンバーを中心とした「ステッレ・ジュビロ」の主将として、90分フル出場し5-4の勝利に貢献。MVPも獲得し、現役生活に別れを告げた。
現役最後の試合を終えた鈴木に、最高のご褒美が待っていた。数々の代表経験者が出場した中で、MVPに選ばれた。そうそうたる選手を押しのけての受賞に、驚きを隠せない様子だった。8日に現役引退が発表され、この日、即席で引退セレモニーが行われた。「17年間、応援していただきありがとうございました。名波浩さん、この場を与えてもらい感謝しております」と、4万3077人の観衆の前で、クラブ、サポーター、そして名波氏へ感謝の気持ちを語った。
現役続行するために、約2カ月間走り続けた。11月9日に中山とともに戦力外通告を受けた。スタッフとして残留を要請されたが、現役続行を希望し、12月には合同トライアウトにも参加した。ベテランらしく落ち着いたプレーを、あるクラブの強化関係者は「まだまだやれる」と評価した。この日も、名波氏から「今日スカウトが来ていれば、ヒデ(鈴木)がまだまだやれることが分かったはず」と、太鼓判を押された。
JFL鳥取から唯一オファーを受けたが、昨年末に引退を決断した。納得はしていない。それでも、最高の仲間と現役の幕を閉じ「昔の仲間とのサッカーは、何年も前のことだけど、昨日のことのような雰囲気だった。スッキリしました」と晴れやかな表情を見せた。
今後は育成スタッフとして第2の人生が待っている。「1日でも早く、強いジュビロを取り戻したい」と、完全優勝した02年のチームのような「最強磐田」を目標に、新たな道に突き進む。【栗田成芳】



