浦和FW田中達也(27)が、王座奪回とW杯メンバー入りをかけるシーズンで「2発スタート」を切った。宮崎合宿3日目の17日、練習試合の日章学園戦で先発出場。前半20分に左サイドを抜け出して先制点を決めると、同27分にはエスクデロの放ったシュートのこぼれ球を押し込み2得点を挙げた。プレーした45分間で放ったシュートは6本。いずれもトップスピードでゴール前に飛び込むスタイルで結果を出した。

 昨季は相次ぐ故障で戦列を離れ、公式戦16試合無得点に終わった。それだけに、田中は「まだまだ動けていない。今年は結果が求められる。体をいじめていかないと」と今季初戦を3-1勝利で飾っても油断はない。オフには、フィンケ監督から渡された自主トレのメニューをすべてこなしており、指揮官も「W杯代表メンバーに入ることも含めて、達也にとっては大事な年だ」と活躍を期待した。