今季日程を確認したJ1仙台の手倉森監督が、3つの誓いを立てた。まずは開幕3連勝だ。J1初年度の02年は、昇格クラブで初の開幕5連勝を飾ったが「そこまで派手じゃなくてもいい。それより第4、5節に最初の山があるからね」と指揮官。磐田、大宮、京都と対戦後、前年3位のG大阪と、3連覇中の鹿島と対決する。「J1で勝利を計算できる相手はいないけど、強豪との連戦の前に勝っておかないと」。謙虚かつ大胆に開幕ダッシュを狙う。

 2つめは前半戦の1ケタ順位確保だ。W杯中断前までのリーグ戦は12試合。指揮官は「まず昨季から続くホームの不敗を続けたい。本拠地なら全勝も不可能じゃない」と半数の「6勝」にノルマを設定。さらに「夢対決」のおぜん立ても考えていた。中断明け初戦の7月17日に組まれた、初の「J1みちのくダービー」。手倉森監督は「東北人として夢だった。(中断期間前に失速し)立て直して迎えるんじゃなく、1ケタのさらに上の順位で迎えれば盛り上がる」と話した。

 3つめはナビスコ杯の予選リーグ突破だ。「リーグもナビスコも勝っていれば勢いに乗った後半戦は、すごいことになる。勝ちに行くよ」とポジティブに前半の青写真を思い描いた。【木下淳】