J1清水の日本代表FW岡崎慎司(23)が17日、前日に鹿児島キャンプから帰静したチームの全体練習に、今季初めて合流した。チームは1時間あまり、体をほぐすだけの軽めのメニューだったが、エースは志願の居残り。約40分間ボールを蹴った。長谷川健太監督(44)からは「代表のストレスはいろいろあると思う。しっかり体を休めて切り替えられれば」と15、16日の2日間の休養を与えられていた。だが、前日16日は清水・三保グラウンドを訪れジョギング。「代表では(右ひざを)ケガもしたし、やっていない部分もあった。疲れより、悔しい思いで帰ってきた。練習がもっとしたいと思った」。右ひざに痛みが若干残っても、3位に終わった東アジア選手権を含め、今季出場した代表戦3試合で不発に終わったストレスを解消したかった。

 もちろん、目前の照準は3月6日のJリーグ開幕だ。代表で離れている間、チームは3トップの「超攻撃的布陣」を採用し、ポジション争いは激しくなった。新シフトを収録したDVDと、携帯サイトで情報をチェックしてきた岡崎は「楽しみです」と口にした。「自分は遅れてきた形。でも、やれるということを、すぐに見せないといけない立場だと思う。(開幕まで残り2試合と)数少ない練習試合を、いい状態でしていきたい」。課題を持って代表から帰ってきたエースの表情は、責任感にあふれていた。【今村健人】