<J2:福岡3-1甲府>◇第1節◇6日◇レベスタ

 福岡がMF田中佑昌(24)の先制を含む2得点などで昨季4位の甲府に快勝し、ホームで開幕白星を飾った。昨季は初戦のスコアレスドローでつまずき開幕ダッシュに失敗して11位と低迷したが、上々のスタートを切った。

 福岡ユース出身の生え抜きMF田中佑が、チームに最高のスタートをもたらした。まずは0-0の後半7分。GKがはじいたシュートのこぼれ球を左足で落ち着いて決めると、勢いに乗った。同23分には縦パスをトラップし、右足で決めてみせた。甲府戦は4得点。昨季1勝2敗と負け越した難敵に快勝し「勝ててよかった。もう1点取りたかったが、次にしっかり頑張ります」と笑みを見せた。

 昨季は開幕戦で富山と0-0で引き分け、第1クールの17試合で4勝5分け8敗と開幕ダッシュに失敗した。結局11位に終わったが、残り10試合を6勝3分け1敗で駆け抜けた時期をベースにチームづくりを開始。ボールを使った練習メニューを増やし、例年より2週間早く練習試合を行うなどペースを上げ、全体がレベルアップ。得点感覚とスピードがある田中佑も、さらに成長していた。

 そんな田中佑だが、オフにはJ1広島から獲得オファーを受けた。移籍も考えて悩み、苦しんだ時期もあった。家族と話し合い、篠田監督が残留を強く望んだこともあり、生まれ育った福岡に残った。この日の試合前にはスタンドのサポーターが、残留を感謝する横断幕を掲げた。「ありがたかったです。福岡で結果を残し、みんなのために何とかしたい気持ちがあった」。そんな思いで結果を出した。

 今年は初めて福岡のポスターに1人で起用され、期待の大きさも感じている。応援してくれるすべての人の気持ちにも応えたい。まだ出発点。次節13日札幌戦(札幌ド)も、負けるわけにいかない。【菊川光一】