波に乗れないG大阪が、C大阪を踏み台にする。10日のACL河南建業(中国)戦のドローで、今季公式戦は2分け2敗と未勝利。2トップが固定できず、故障離脱中のMF明神智和(32)やGK藤ケ谷陽介(29)のダービー戦出場が微妙と、多くの悩みを抱える。リーグ戦7連勝中のお得意様から今季初勝利を奪い、浮上の足掛かりににしたい。

 西野朗監督(54)はこの日「ダービーは特別」と位置づけたが「G大阪より、C大阪の意識の方が強いんじゃないの」と余裕しゃくしゃく。J2時代のC大阪戦の映像は「見てないよ」と苦笑いで一蹴。まるで眼中にないと言わんばかりだ。

 C大阪の実力は認めている。「個々のタレントはいるし、前線の選手はスピードもある」と西野監督。それでも近年の戦績を見れば、格の違いは明らか。「相手への対応というより、こちらがゴールすれば問題ない」と言い切った。【大池和幸】