札幌が“2枚刃布陣”で3連勝を狙う。コンサドーレ札幌は1日、札幌・宮の沢で紅白戦を行った。石崎信弘監督(52)は従来の4-4-2システムの他に、近藤を1トップ、内村をトップ下に置いた4-2-3-1システムを試した。次節4日のアウェー岐阜戦は、変幻自在の攻撃陣シャッフルで勝利を狙う。

 勝ち続けるための万全の“身支度”を整えた。この日の紅白戦、まずは基本形の4-4-2システムでスタート。しかし10分が経過すると、指揮官の指示で攻撃陣が一斉に入れ替わった。前線は近藤とキリノの2トップから近藤の1トップに変更。右サイドハーフは内村から古田に変わり、内村はトップ下に入った。ボランチも宮沢、芳賀の攻守分担型から芳賀、朴というハードワーク型へ変更された。

 テスト初日とあり、ゴールシーンは生まれなかったが、開幕鳥栖戦後は同時にピッチに立つことがなかった内村、古田のドリブラーコンビが共存し、チャンスをつくった。「内村のトップ下はあまり良くない」と指揮官は前向きではなかったが、内村自身は「もう少し自分がボールに絡めるように動ければ」と、改良次第で好転させられる可能性も示した。

 この日のミーティングは岐阜のビデオを見て行った。最近3連敗と調子の出ない相手だが、DF石川は「バランスを崩してでも、リスクをかけてでも攻めてくる感じ。のまれるとやられる」と警戒した。“転ばぬ先のつえ”としてダブル布陣を引っさげ、勝ち点3取りへ、岐阜に乗り込む。【永野高輔】