<練習試合:札幌1-0北海道教大岩見沢>◇17日◇札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 コンサドーレ札幌が北海道教大岩見沢と練習試合を行い、1-0で勝利した。前半は攻め込みながらも決定力不足を露呈し無得点。後半24分にMF宮沢裕樹(20)が得点し、大学生相手に辛うじて結果を残した。石崎信弘監督(52)は、控え組を重点的にテストした前半については「落ち着きがなかった」と、主力メンバーとの差を痛感。ニューパワー発掘という意味では厳しい現実をつきつけられる格好となった。

 なかなか決めきれない姿は公式戦と同じだった。前半の45分間は、シュート6本を放つも、決定的なシーンはつくれず無得点に終わった。後半に入り、中盤に宮沢、古田らを投入して、ようやく勝利はものにしたが、指揮官を手放しで喜ばせるだけの新たな“きら星”発掘には至らなかった。

 「印象に残った選手?

 カズ(上里)、(宮沢)裕樹、古田、(藤田)征也、シュン(岩沼)…出ている選手ばかりじゃ」。前半はMF朴と李のダブルボランチをテストしたものの、攻守の起点にはなれず「あまり良くなかったのぉ」と振り返った。トップ下で起用したMF岡本についても「…(宮沢)裕樹の方がいい」とぽつり。チームはここ6戦5得点と決定力不足とあり、攻撃陣に関しては控えメンバーの奮起が期待されたが、目立った収穫を得られなかった。

 後半に右サイドハーフで出場し、シュート2本を放った横野のみ「面白いプレーが多かった」と評価はしたが、それでも「波が多いからのぉ。分からん」と条件つき。次戦水戸戦までの調整時間は残り6日。指揮官の悩みはまだまだ続きそうだ。【永野高輔】