横浜の日本代表MF中村俊輔(31)が、次節5月1日の磐田戦で、国内復帰後初めてボランチで先発出場する。29日に横浜市内で行われた紅白戦で、ボランチの位置に入り、主力組の攻撃の起点となった。横浜は最近の試合で中盤の組み立てに苦慮する場面が増えてきた。チーム事情を考慮し、本来の攻撃的MFの位置から1列下がって、決定機演出を担うことになった。
チーム事情が生んだ中村のボランチ起用だった。中村は本来、FWと連動しながら自らもゴールを狙う攻撃的MF。ところがチームは、前節鹿島戦をはじめ最近の試合で、流動的な攻撃を発揮する場面が激減。中村も激しいプレスにさらされる場面が増え、能力を生かし切れない状況が続いていた。
今週に入って木村監督と中村は話し合いを持ち、ボランチ出場で局面打開を図ることで一致。エスパニョール時代の09年10月4日のビジャレアル戦以来、中村はボランチで先発することになった。木村監督は「相手のプレスもかかりにくいし、前を向いてゲームをつくれるからいい位置」と話した。
この日の紅白戦でいきなり機能した。味方が中盤で奪ったボールを受けると、中村は前線の位置を見てボールを動かし、FW清水のスルーパスからFW山瀬のゴールにつながる流れをつくった。「(ゴールに直結する)決定的なパスは出せないかも知れないが(攻撃陣を)うまく使って、ハンドルを動かしていくイメージはある」と手応えを語った。
さらに、「ダイナミックに(攻撃に)行くこともある。ロングシュートを打つ機会もある。それに相手が食いついてきたらパスを出せばいい」と話し、変幻自在の動きで期待に応えるつもりだ。ダブルボランチを組むMF金井との連係で「DF陣のカバーをしていく」と守備での貢献も宣言。ボランチ中村がチームに躍動感と勝利をもたらすことができるか。【松田秀彦】




