【モンテレイ近郊(メキシコ)6日(日本時間7日)=佐藤成】ついにこのときが来た。サッカー日本代表はFIFA W杯北中米大会に向けた事前合宿の4日目を実施。練習後にMF伊東純也(33=ゲンク)ら5人の候補が、キックの名手である中村俊輔コーチから招集されて直接FKの練習をした。キッカー不在がさけばれて久しい代表だが本番直前に「俊輔塾」開講。正確無比なクロスを得意とする伊東が新たな武器を手にし、世界に立ち向かう。

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「俊輔塾」に参加したのはMF伊東に加え、MF鎌田、MF田中、DF菅原、MF久保の5人だった。ペナルティーエリア付近からそれぞれの軌道でゴールを狙った。

久保は中村コーチと過去にテレビ番組の企画でFKについて対談経験がある。「今日は映像撮っててもらったんで、何かしらのアドバイスはあるんじゃないかな」と期待した。「塾生」の中で唯一クラブでキッカーを務める田中は「あんなに下手くそだったら、ここからビデオですげえダメ出しが来るんじゃないですか」と笑わせた。

この日は蹴らなかったが、FW後藤は国内合宿から中村コーチにFKの教えを請うた。利き足は違うが「そもそもの蹴り方はシュンさんをまねして蹴っている」とマニアぶりを発揮。昨年9月にはU-23アジア杯予選で直接FKからゴール。「1個武器としてあるので、それを磨いていく」と高い向上心をみせた。

◆「俊輔先生」と直接FK 名手で知られる中村コーチは日本代表で通算7本を決めている。これは93年のJリーグ開幕後、FWカズと並ぶ最多タイ。左足で美しい弧を描き「魔法」と称された技術で、Jでは単独1位の24本を記録した。2位は遠藤保仁の17本。スコットランド1部セルティック時代の06年11月、欧州CLのマンチェスターU戦で決めた約25メートルは伝説。今年2月に英スポーツ・バイブルが発表した「史上最高のフリーキッカー25傑」ではメッシ、マラドーナに続く7位で、ベッカムの9位より高く評価されている。