コンサドーレ札幌が“13人”での練習を余儀なくされた。16日のホーム大分戦に向け、13日、札幌・宮の沢で調整した。FW近藤祐介(25)らが別メニュー調整だった上に、DF石川直樹(24)が右足首をねんざし、練習途中で切り上げた。最終的にはフィールドプレーヤー13人で1日を終えた。

 10人が負傷という状況にも、石崎信弘監督(52)は「もともと(人数が)少ないんだから。しょうがない。おる選手でやらないといけない」と後ろ向きになることはなかったが、苦しい事態なのは確かだ。石川こそ「アイシングを一日中して、テーピングで固めれば大丈夫」と話すように、大事には至っていない。ただ痛めていた両足首の状況が好転していた近藤がこの日、腰痛を発症するなど、新たな不安要素も出た。14日に何人が復帰できるか、見通しは立っていない。

 ただ指揮官同様、だれ1人、マイナスにはとらえていない。DF藤山は「他の人がチャンスと思ってやれば、モチベーションにもつながる」と出場機会の少ない選手の台頭を期待した。石川も「こういうときに勝てば勢いがつくし、出ていなかった選手の自信になる」と続けた。今季2度目の2連勝を狙う大分戦。状況は厳しいが、FW中山は「せっかく(前節)勝ったんだから、勝ちぐせをつけたい。こういう状況で勝てば、大きな力になるのは確か」と強調した。苦境を乗り切り、今後への光明を見いだす。【砂田秀人】