石さんが追加点奪取へ3カ条を示した。コンサドーレ札幌は17日、札幌・宮の沢で約1時間半の練習を行った。引き分けに終わった大分戦から一夜明け、石崎信弘監督(52)は攻撃強化への課題に(1)サイドハーフとFWの連係強化(2)DFラインの再構成(3)エース・キリノのシュート精度向上の3点を挙げた。

 最後の1手に磨きをかける。まずは、サイドハーフの積極的なボールへの絡み。大分戦では右の古田がキリノの1点目につながる縦パス、左の岡本が2点目を演出するシュートを放つなど良さは出した。今後に向け「もっとFWとの絡みを増やせれば」と前線とのチャンスメークに期待した。

 DFについては、MF藤田の右サイドバック起用について「守備はいいが、攻撃面で良さが出てこない」と変更も示唆。岩沼の負傷で藤田をDFに下げたが、再度MFに上げ攻撃力を引き出すことを視野に入れた。

 前線は、2戦連発と好調なキリノをいかに生かしていくかがポイント。「キリノには偶然ではない得点を」と指揮官がシュート精度に注文を出せば、MF岡本は「自分や古田がうまく崩せればキリノの良さも生きる」とチーム全体での改善を口にした。【永野高輔】