<J2:札幌2-2愛媛>◇第17節◇13日◇函館
コンサドーレ札幌は愛媛に引き分けた。11試合ぶりの先発出場となったMF内村圭宏(25)が、昨季まで在籍した古巣相手に奮闘。1点ビハインドで迎えた後半28分には相手DF2人をかわし同点ゴールを決めた。今季は持病の腰痛の影響で時間限定の出場だったが、初めて90分間フル出場した。中断前最後の試合で勝ちきれず順位も12位と浮上のきっかけをつかめないが、攻撃の起点となれる内村の復調は、巻き返しへのプラス材料だ。
昨季J2で18得点の内村が本領を発揮した。1-2で迎えた後半28分、宮沢からのパスを右サイドで受けドリブルでDF2人を振り切り「高い位置で受けたら絶対に仕掛けてやろうと思った」と中央に切り込んだ。ペナルティーエリア外から左足を振り抜くと、ボールはゴール左に突き刺さる貴重な同点弾となった。
3月21日の栃木戦以来、13試合ぶり2点目。もどかしさを払しょくする1発となった。「今日は負けたくなかった。いいシュートを打てて良かった」。今季は近藤との2トップとして開幕スタメン出場も、その後は持病の腰痛が原因でコンディションが上がらず途中出場が続いた。「前半戦は納得いくプレーができていなかった。ケガなくやれればもっとできる」。J1昇格に貢献するために愛媛からの移籍を決意。その意味を古巣の旧友や、今の仲間に知らしめるためにも意義ある得点となった。
札幌加入後は石崎監督に守備での課題を指摘されていたが「自分が入るとDFでリスクを負うと思われたくない。攻守ともに信頼されたい」と弱点克服にも努めてきた。FWながら最終ラインまで戻って守備に貢献する日本代表・大久保の動きを参考にするなど、選手としての新たな能力開発にも挑んできた。
初の90分フル出場。函館までの移動にはコルセットを着用していたが「もう腰は大丈夫。完治した」とコンディション面の手応えも感じ取った。石崎監督も「内村は今日は光っていた。後半戦に向け何人か内村のような選手が出てきてくれれば」と期待した。札幌はこれでJ2最多の8引き分け。勝ちきれないという課題は残ったが、その中で後半戦の巻き返しにつながる起爆剤を見いだせた試合にもなった。【永野高輔】



