<プレシーズンマッチ:清水0-0甲府>◇3日◇アウスタ

 清水がJ2甲府とのプレシーズンマッチを引き分けた。この2週間はフィジカルトレーニングを中心に体を追い込んできたこともあり、全体的に動きのきれを欠いた。それでも、13本のシュートを放ち、貪欲(どんよく)にゴールを狙う姿勢は見せた。長谷川健太監督(44)は「再開に向けてのいいシミュレーションにはなった」と収穫を強調した。

 満足はできないが不満でもなかった。肉体疲労に加え、湿度90%を超える厳しい条件だった。選手たちはひたむきにゴールと勝利を目指した。しかし、清水が放った13本のシュートの大半は、ゴールの枠の外。長谷川監督は「サポーターの前でゴールを見せられなかったことは残念だけど、ここから『ダービーに向けて仕上げていく』と強く思った」と、リーグ戦が再開する磐田戦を見据えた。

 攻撃のイメージだけは多少なりとも表現できた。前半11分、FWヨンセンとのコンビネーションでFW藤本が抜け出しシュートまで持ち込んだ。後半8分にはMF枝村がFW永井へのショートパスで決定機を演出。途中出場のFW大前はドリブル突破からのシュートで持ち味を出した。

 観客の前でのナイター経験も収穫の1つだった。フル出場したMF小野は「ナイターの雰囲気を久々に味わえた」。夏場はリーグ戦もナイター開催が増えるため最高のシミュレーションになったはず。「今は疲労がピークだけど、7月17日は全員が100%の状態になるようにやっていきます」と小野。あと2週間で「勝てるチーム」に仕上げていけばいい。【為田聡史】