清水DF市川大祐(30)が次節湘南戦(8月1日=平塚)で、3月20日の神戸戦以来、13戦ぶりにスタメン復帰する。30日の紅白戦に主力組で出場し「どこまで持つか未知数ですけど、難しいことを考えずに、やれることをやるだけ」と気合を入れた。昨年は7、8月の真夏のリーグ戦で9戦7アシスト。クロスがさえわたっただけに長谷川監督も「これからはイチ(市川)の季節だからね」と期待を込めた。

 思わぬ形で出番が回ってきた。28日の練習でここまで先発していたDF辻尾が遅刻。指揮官から“出場停止”が言い渡された。さらにこの日になって、DFボスナーが足のつけ根に違和感を訴え離脱した。5月上旬に右ひざ半月板の内視鏡手術を受け、3週間の松葉づえ生活を経て、6月下旬に全体練習に合流した市川に白羽の矢が立った。「不安がないと言ったら、うそになる。でも、暑さは大好き。夏バテしたこともないしね」。根っからの夏男が、“湘南”で大暴れする。【為田聡史】