浦和が、東京、名古屋と争奪戦を展開しているW杯日本代表サポートメンバーの福岡大FW永井謙佑(21)に「欧州移籍手形」を用意することが4日、分かった。永井の海外志向を考慮した柱谷GMは、本人に「レッズで活躍すれば、海外からオファーが来る可能性もある。うちにはルートがあるし、積極的に挑戦すべきだと思う」と伝えた。

 各クラブが実績を残した若手に海外移籍を容認したケースはあるが、プロ入り前に「手形」を用意するのは異例。生え抜き選手のステップアップは、クラブのステータスを高めて次世代の人材を確保しやすくなるというメリットもある。

 永井はこの日、浦和での5日間の練習参加を終え「チームにとけ込めると思うし、試合に出られるかどうかは自分次第。しっかり考えて決めたい」と好印象。5日からは東京で練習参加。週明けには名古屋に合流し、9月中旬までに進路を決断する。