<J1:浦和1-1清水>◇第23節◇18日◇埼玉

 銀髪に込めた思いは、届かなかった。清水を相手にリーグ戦5試合連続で勝ち点を挙げても、浦和MF柏木陽介(22)は「悪くはないけれど、決定的な仕事ができていない」と顔をしかめた。前日17日に茶髪をカットし「ブルーシルバー」に染め上げた。この日、直接視察に訪れた関塚、コラウッティ、グイードの代表コーチ3人の視線をくぎ付けにしたかった。阿部の英レスター移籍や故障者続出による戦力不足をカバーするため、本職より1列下がったボランチでフル出場。だが、引いて守る相手を得意の縦パスで崩しきれなかった。

 チームも前半19分のFWエジミウソンのゴールで先制しながら、追加点を奪えずドロー。柏木は「髪だけでも目立てた。落ち込む必要はない」。気持ちを奮い立たせ、会場を後にした。【山下健二郎】