山形は21日、清水との天皇杯準々決勝(25日=アウスタ)へ向けた調整の第3クールをスタートさせた。ランニングメニューやミニゲームと行った基礎練習で約2時間、体を温めた。18日の練習試合(対日体大)では、コンディションのいい選手を全員投入。臨戦態勢は整いつつある。

 今季、清水にはリーグ戦2試合とも0-3で敗戦。攻勢に出た結果、カウンターを食らっての大量失点だが、明らかに分が悪い。そこで「4-3-3」の登場。今季の飛躍の証しとなったシステムをリーグ戦で唯一、清水にだけは見せていない。後半戦に強豪をG大阪など、強敵を黙らせてきた布陣で勝負をかける。

 小林伸二監督(50)は「まず1点取って、そこから勝負」と先制パンチに活路を見いだす。同一カードで今季に連敗を喫したのは、優勝した名古屋と清水だけ。進化したモンテを見せつけ、“三度目の正直”を果たす。【湯浅知彦】