清水は21日、新体制発表記者会見を行い今季スタッフ、メンバーを発表した。カタールで開催中のアジア杯でイラン代表を指揮しているため欠席したアフシン・ゴトビ新監督(46)からメッセージが寄せられ「Jリーグ制覇、アジア制覇」の目標が宣言された。新生エスパルスの明確な道筋が示され、FW高原直泰(31)ら9人の新加入選手も表情を引き締めた。

 カタールのゴトビ監督から届いたメッセージにはチームが向かうべき道が示されていた。今後、新監督をサポートする遠藤通訳が英語、日本語の順で「所信表明」を読み上げた。

 ゴトビ監督

 私はエスパルスの一員になることに、非常に感動しています。選手、スタッフ、そして素晴らしいファンのサポートの下、エキサイティングなサッカー、勝つサッカーへの新しいショーの幕開けとなります。Jリーグでタイトルを勝ち取るという夢は、現実になるでしょう。そして、皆さんとお互いの心が通いあえるようになりたいです。私、そしてエスパルスと一緒にアジアの頂点にのぼるという、この忘れることのできない旅路の一員となってください。

 戦力は映像でしか確認していないというゴトビ監督は、14人がチームを離れ、9人が加入したチームにまだ触れていない。それでも、高らかに掲げた「クラブ史上初のJリーグ制覇」「アジア制覇」は揺るぎない目標だ。指揮官をサポートする木山ヘッドコーチは「若い選手を試合に出られるところに持っていくのが私の一番の仕事」と、育成に全力を尽くす。真田GKコーチも「監督が望むクオリティーのGKを育て上げたい」と、意気込んだ。

 ゴトビ監督率いるイラン代表はアジア杯で予選リーグを3戦全勝で突破。今日22日の準々決勝で韓国と戦う。初めて代表チームを率いて、目指すサッカーを具現化する手腕は確かだろう。今季キャッチフレーズは「SPIRIT

 UP(魂を吹き込め)」。20周年のエスパルスにはゴトビ魂がふさわしい。【為田聡史】