浦和が来季監督として交渉していた前日本代表監督の岡田武史氏(55)が、6日に中国に渡り、中国スーパーリーグの杭州緑城と契約交渉を行うことが2日、分かった。同氏のもとには、浦和と杭州緑城の他にカタールリーグのアルラーヤンからもオファーが届いていた。すでにアルラーヤンには断りを入れたが、浦和との交渉も難航しているとみられ、中国での交渉に踏み切ったようだ。中国各紙は2日付で「岡田監督が杭州緑城と合意。近日中に正式契約を結ぶ」と報じた。

 浦和の橋本光夫社長は「監督問題に関しては話さない。決まった時にきちんと言います。それまではノーコメントです」と話した。

 浦和は11月26日の福岡戦で勝ってJ1残留を確実にし、岡田氏とは同28日にも合意するとみられていた。しかし同30日になっても岡田氏は「まだ返事はしていない」と話しており、条件面で開きがあるようだ。岡田氏は2クラブの条件を聞いた上で、結論を出すとみられる。