<Jユース杯:G大阪1-0横浜>◇22日◇準決勝◇万博記念競技場

 G大阪が4年ぶり5度目の日本一へ王手をかけた。横浜との準決勝はオウンゴールによる得点を守り抜いて勝利。4年前にMF宇佐美貴史(現ホッフェンハイム)を擁して優勝して以来、低迷していたユースの名門が復活へ大きな足がかりをつかんだ。札幌は延長の末に5-1で優勝候補広島を下して初の日本一に王手。決勝は明日24日、大阪長居スタジアムで行われる。

 G大阪が苦しみながらの決勝進出だ。横浜に再三の決定機を与えながら堅守で逃げ切った。得点はオウンゴールによる1点だけ。後半13分に右足で好セーブを見せたGK城森は「味方が相手のシュートコースをきっちり抑えてくれていたので、防げたと思う」と喜んだ。梅津監督も「サッカーの原則であるゴールを守って、ボールを奪いにいくことを意識していた」と基本に忠実に白星をつかんだ。

 ユースの宝庫と呼ばれたG大阪にとって4年前の宇佐美らが最後の優勝経験。その後は低迷し、今季は高円宮杯U-18プレミアリーグへ、2部にあたるプリンスリーグから初昇格を決めたばかり。主将のMF福田は「(宇佐美と)同じ舞台に立てて光栄」と決勝進出に胸を張る。決勝では優勝候補広島を破った札幌とぶつかる。天皇杯優勝を狙うトップチームと並んで兄弟優勝しか頭にない。