V奪回へ、ゴールマウスはまかせろ!

 高校世代のサッカー東日本NO・1を決める高円宮杯U-18プレミアリーグイーストが6日、開幕する。昨年5位の札幌U-18は、敵地で清水ユースと対戦する。トップチームの試合に出場可能な第2種登録選手に2年連続で登録されたGK種村優志(17)が、3年ぶりの優勝へ、ゴール死守を誓った。

 昨季から20回以上トップチームの練習に合流、一緒に汗を流す。「シュートが速いので、高校生相手だと余裕ができる。間違いなくプラスになっています」。紅白戦では「非常に参考になる」(種村)というGK金山隼樹(25)らのコーチングを間近で聞き「無駄なく、的確に声を出すことを学んだ」という。

 中学では無名だった。183センチの恵まれた体格と運動能力で札幌U-18に入り、素質が開花した。高1の冬には優勝したJユース杯の予選に出場し、昨季は2種登録された。四方田修平監督(41)は「経験が足りない」と高評価をためらうが、3月の国際ユースサッカー・イギョラ杯決勝は好セーブを連発。昨年の今リーグで1位だった流通経大柏高を破って優勝した。

 「トップにいつ呼ばれてもいいように準備しています」。自宅風呂場ではスクワットやストレッチを行い、常に体をケアする。そして来季のプロ契約のためにも、今リーグで実績を残すことが必要だ。「(スペイン代表GKの)カシリャスが目標」と若き守護神。札幌のトップとともに練習するプライドを持ち、夢を実現するため、この舞台で結果を出す。【中島洋尚】

 ◆種村優志(たねむら・ゆうじ)1996年(平8)6月21日、小樽市生まれ。小3時に小樽のフェニックスサッカー少年団で競技を始めた。泊SCに所属していた中2の時にDFからGKに転向。家族は両親と姉2人。右利き。183センチ、79キロ。

 ◆札幌U-18のプレミアリーグイースト成績

 スタートした11年に10勝5分け3敗で初優勝し、チャンピオンシップでウエスト制覇の広島ユースに1-3で敗れた。12年は東京Vユースに次ぐ2位。13年は5位だった。