いよいよJリーグが再開する!

 東日本大震災の影響で中断されていたリーグ戦が23日から行われる。開幕戦で完封負けを喫した清水は「5秒で攻めろ!

 作戦」で攻撃力を強化。ホーム開幕戦となる次節で今季初ゴール&初勝利をもぎ取る。

 もっと早くゴールを目指せ!

 リーグ戦再開を3日後に控えた20日、紅白戦で調整する清水イレブンに、アフシン・ゴトビ監督(47)からゲキが飛んだ。18、19日の練習ではミニゲーム中に「5、4、3、2、1」と、相手ボールを奪った瞬間からスタッフがカウント。この日の練習でも、最終ラインでボールを保持しているときでも「ゴールを見ろ!」と、指揮官自ら声を張り上げた。

 攻撃のイメージはバスケットボールと同じだ。短時間で攻め切る狙いについて、ゴトビ監督は「相手が準備をする前に攻撃をすれば、簡単にゴールを奪える。しかし、相手に陣形を整える時間を与えてしまえば、シュートすら難しくなる。バスケットの試合でもそうでしょ」と、解説した。

 慈善試合アヤックス戦後の試合データの分析ではボールキープ率でアヤックスが約51%に対し、清水は約49%と、ほぼ互角に戦っていたことが証明された。しかし、スコアでは4点差。指揮官は、その要因の1つとしてスピードの違いに着目をした。この日は主力組の左FWに入ったアレックスが「鋭いパスが正しいタイミングで通れば、攻撃に爆発力が出る」と話せば、FW高原も「切り替えを早くすることは大事」と、指揮官の狙いに理解を示した。

 今季J2から昇格した福岡との過去対戦成績は11勝3敗と相性は抜群。ともに、開幕戦で3失点完封負けを喫しており“最下位対決”にもなる。初得点からの初勝利-。電光石火のごとく清水の攻撃がアウスタで爆発する。【為田聡史】