鹿島FWイゴール(18)の浦和戦(21日、埼スタ)出場の可能性が高まってきた。鹿島は18日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで練習。FW陣は田代が右股関節痛、カルロンが右内転筋痛で別メニュー、大迫がU-22日本代表合宿参加で不在の中、戦術練習ではキレのある動きで好調をアピールした。

 鹿島で活躍した父アルシンド氏の長男として期待される。イゴールは「どうしても比べられるが、ぼくは鹿島で自分のページを切り開いていきたい」と、マイペースで虎視眈々(たんたん)とプロデビューを目指す。前日17日に控え組中心メンバーで挑んだ練習試合、慶大戦では1アシストを記録。前線でのボールキープでチャンスメークし、攻撃にアクセントをつけた。

 基本的にFWは興梠、大迫の2トップが濃厚。両者とカルロンのコンディション次第だが、今日19日予定の紅白戦でアピールできれば十分チャンスはある。6月4日の東日本大震災復興チャリティーイベント(カシマ)には、アントラーズレジェンドの一員として、アルシンド氏も参加する。イゴールは3月29日の福岡戦で初のベンチ入りも出場はなかった。父の来日前に、成長した姿を披露できるか注目される。【塩谷正人】