「1トップ宮沢」が、今季厚別初戦で爆発する。J2札幌は27日、札幌ドームサブグラウンドでの紅白戦で調整した。石崎監督は主力組1トップに、ここまで6戦連続先発だったFW三上に代えてMF宮沢裕樹(21)を起用。前節21日鳥栖戦は今季最少のシュート3本で完封負けしただけに、明日29日の岡山戦(札幌厚別)に向けボランチ宮沢を前線に上げるテコ入れを断行した。

 石崎監督が動いた。今季は開幕愛媛戦で宮沢をトップ下に起用したが、FW出場はゼロ。4月23日の湘南戦以降、6試合連続でボランチに入れた背番号10を、不調の三上に代えて前線に配した。岡山戦へのポイントを「裕樹がカギじゃ。点を取ってもらいたいね」と明言。今季は宮沢、芳賀のボランチを評価しており「あまり動かしたくない」と固定してきた心臓部を崩してでも点を取りにいく。

 09年までFW登録だっただけに、宮沢も「ゴールに近い位置。攻撃に集中したい」と前向きだ。特に厚別初戦は験がいい。昨年5月30日富山戦は1-1の後半5分に決勝弾。プロ初得点を挙げた古田とともに、ゲーム・スポンサーだったローソンの人気フライドチキン「Lチキ」1年分をゲットした。同じ企画が岡山戦でも実施されるだけに「食べ物には強いですから。また、狙っていきたい」と2年連続の“Lチキ弾”を誓った。

 4日の草津戦ではロスタイム弾で今季初勝利とチーム1号をマークするなど、得点した試合は現在7連勝中。好調な21歳が「Lチキ」ばりのジューシーかつスパイシーなプロ10号を決めにいく。【永野高輔】