<J1:浦和1-1新潟>◇第13節◇28日◇埼玉

 出口の見えないトンネルの中で、一筋の光が見えた。浦和FWエジミウソン(28)に待望のゴールが生まれた。前半22分、MFマルシオ・リシャルデスのFKに頭で合わせ、8戦目にして今季初得点。「このゴールが待ち遠しかった」。新潟から移籍のコンビが古巣相手に躍動した。

 スタンドには大事な人がいた。エジミウソンの両親は東日本大震災が発生しても帰国せず、父は練習場に通う日々。息子の練習中の勇姿をビデオに収め、この日を待っていた。帰国が6月上旬に迫り、この試合が今回の来日では最後の観戦だった。両親に初めてゴールを見せることができ、「今日決めなかったら、父さんが運の悪い人になってしまうところだった」と胸をなで下ろした。

 ただし試合は後半に追いつかれ、ホーム3試合連続でドロー。6戦勝ちなしとなった。「本当は勝って喜びたかった。この結果は残念」。システムを変更し、初めて2トップを採用したが、結果には結びつかなかった。エジミウソンは「2部練習でもいい。休みもいらないから、もっと練習してみんなで結果を求めていく」と提案。息を吹き返した背番号9が、次こそ勝利に導く。【保坂恭子】