清水に新加入した元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリ(34)が3日、チーム練習に合流した。8月26日に来日してから個別調整を続けていたがこの日、チームが7日ぶり練習を再開し、約1時間半のフルメニューを消化。正式な入団会見は8日に予定しているが、アフシン・ゴトビ監督(47)MF小野伸二(31)らも超大物助っ人を歓迎した。

 ユングベリがエスパルスの輪に加わった。午後3時半。2足のスパイクを持参してグラウンドに登場すると、練習を見学するサポーターから「フレディーコール」が沸き起こった。

 ウオーミングアップからミニゲームまでのフルメニューを消化。久しぶりのチーム練習で、まだ本調子ではないが、要所で世界レベルのプレーがのぞいた。感じ取ったのはMF小野だ。「小さいスペースだったけど、考えているレベルが高い。息が合うなと思いました」。若いMF高木も「『止まらずに走り抜けろ』とアドバイスされた。オーラがすごいです」と、興奮気味に話した。

 初練習を見守ったゴトビ監督も納得の表情だった。「初めての練習にしては十分。彼は試合ごとに良くなっていくはずだ。経験がある選手は1つ、2つの動きだけでゲームを動かせる」。デビュー時期については明言を避けたが、早期デビューは必至だ。さらに指揮官は「練習、生活、全てが他の選手に伝わっていけば。チームにとってプラスになる」と、試合への準備、テーピングの仕方から食事、飲みものに至るまで手本になると力説した。

 報道陣から初練習の感想を求められたユングベリ本人は「木曜日の会見で話します。今日はすみません」と、かわした。最初はチラッと見せるだけなのも、セクシースターのお約束だ。【為田聡史】