清水FW高原直泰(32)が今日8日の天皇杯2回戦で戦列復帰する。8月24日のリーグ山形戦で左足を負傷し、離脱していたが今週に入ってから部分的に全体練習に合流。7日の非公開練習後、ゴトビ監督が「18人のメンバーに入れます」と、復帰を明言した。約1カ月半ぶりの実戦となるが、高原本人は「そんなに大騒ぎすることじゃないですよ。コンディションを上げていけるように、チームの力になれるように頑張りたい」と、平常心を強調しながら、意気込みを語った。

 「ぶっつけ本番」も高原の経験値があれば問題はない。離脱中は完全別メニューでリハビリに励み、ボールを使ったトレーニングは、ほとんど行ってこなかった。当然、時間限定でのプレーとなるが、ゴトビ監督は「彼はスーパーマンのように精神的なタフさを持っている。今日も、いい動きをしていたし、まるで18歳かのように走っていた」と、エースの復帰を歓迎した。

 今回はベンチスタートで試合勘を取り戻すことが一番の狙いで、完全復活の照準は、あくまでも15日のリーグ神戸戦になる。それだけに指揮官は「できれば彼を使いたい」と、積極起用を示唆していた。【為田聡史】