強力な矛には変幻自在の盾で対抗する。仙台が明日26日のG大阪戦に向けて紅白戦を行った。手倉森誠監督(44)は手薄なボランチなどの布陣について「オプションとして頭に描いているものはいくつかある」と柔軟な変更を示唆。自在な起用でリーグ最少失点(24)を誇る堅守を維持し、リーグ最多得点(74)の相手攻撃陣を封じるつもりだ。

 故障や出場停止で複数の主力を欠く中、24日はDF渡辺が発熱のため室内で体を動かした。けが明け即スタメンとなるMF富田の交代を想定してDF鎌田のボランチ起用を検討していたが、渡辺不在では確認できず。そこでFWディエゴを中盤に入れ、MF梁勇基(29)をボランチにする布陣もテストした。梁は「テンポの部分でうまく調整したい」と準備はできた様子。仙台の守備か、点取り屋集団のG大阪か。最強の“矛盾対決”に負ける訳にはいかない。【亀山泰宏】