磐田のMF山本康裕(22)が、今日28日のC大阪戦(金鳥スタ)でJ通算100試合出場を達成する。27日は非公開で最終調整。五輪日本代表でボランチの定位置を争うMF山口、扇原とのマッチアップに「危機感を持ってやりたい」と決意を明かし、節目の一戦を勝利で飾る。

 夢の五輪出場に近づくためにも直接対決を制す。磐田はこの日、非公開で最終調整を行った。C大阪戦でボランチでの先発が確実となっている山本康は、相手の中盤の軸を構成するMF山口、MF扇原とマッチアップする。「オリンピックイヤーということではないけれど、危機感を持ってやりたい」。五輪代表でも同じポジションで争うライバル2人にだけは絶対に負けられない。

 磐田では不動のボランチとして欠かせない存在だが、代表ではスタメンの座を明け渡している。ロンドン五輪切符を手にした3月のホーム、バーレーン戦では初のベンチ外。ピッチの外から戦況を見守るしかなかった。山本康は「ポジションを与えられていたわけではない。今はしっかりジュビロでアピールしなければいけない」と、まずは五輪前哨戦となるトゥーロン国際大会(5月23日開幕、フランス)の代表メンバー入りを見据えている。

 C大阪戦はJ通算100試合目出場の節目の一戦。「多くの人が支えてくれたおかげでここまでこれた。クラブに恩返ししたい」。16歳10カ月25日のクラブ最年少記録でトップデビューを果たした生え抜きが、強い決意を持ってピッチに立つ。【神谷亮磨】