J1残留へ新韓流助っ人が合流した。札幌は11日、韓国Kリーグ全北現代DFキム・ジェファン(24)を期限付き移籍で獲得したことを発表。キムは早速、札幌・宮の沢での戦術練習に参加し、センターバックとしてプレーした。184センチ、76キロの強靱(きょうじん)な体格を生かしたヘディングでの競り合いが武器。28日名古屋戦(札幌厚別)でのデビューを目指す。

 イケメン韓流DFが、早くも札幌・宮の沢で躍動した。前日10日深夜に札幌入りしたにもかかわらず、午前練習では控え組ながらセンターバックに入り、1時間半のチームメニューを消化。5日間オフだったこともあり「少し疲れはあった」と言うものの、時折、周りの選手に韓国語や英語を交えて指示を出すなど、積極的にプレーした。

 リーグワーストタイ38失点と苦しむDF立て直しのキーマンだ。昨季Kリーグ王者の全北現代では、元札幌DF趙晟桓、元磐田DFイ・ガンジンの存在もあって出場は5試合。それだけに「チャンスがほしい」と初めてJリーグに飛び込んだ。全州大時代の10年に、札幌GK李昊乗(23)とともにユニバーシアード代表にも入った24歳の伸び盛り。184センチの高さを生かしたヘディングと鋭い読みが武器だ。札幌移籍前にはDF趙に情報を聞いており「本当に環境のいいところ。ファンも熱いと聞いている。全力でチームに貢献したい」と意気込んだ。

 登録可能となる28日の名古屋戦までにチームにフィットすることが最大のテーマになる。特にセンターバックとして欠かせないのは、オーストラリア代表DFノースとの意思疎通。既に全北時代にブラジル人のフィジカルコーチと英語で会話をこなしてきただけに「単語をうまく使えば、サッカーでの言葉は問題ない」と自信を見せた。この日の練習後も並んでランニングしながらサッカー談議。日本語についても「語学の本を買って、ばりばり覚える」と積極的に取り組む心づもりだ。

 4月のACL全北現代-ブリーラム(タイ)戦の映像でプレーを確認した石崎監督は「体もしっかりしている。ミスなく、チームにフィットできれば」と期待した。ボランチも可能で、河合離脱後の代役候補にも浮上。「すしと牛丼が好き。日本のサッカーも好き」と言う新背番号39が、札幌守備再建のカギを握る。【永野高輔】

 ◆キム・ジェファン(金載桓)1988年5月27日、韓国・全州生まれ。11歳のとき全州サムチョンナム小でサッカーを始める。全州海星中、ソウル漢陽工高、全州大を経て11年にKリーグ全北現代入り。10年ユニバーシアード韓国代表。Kリーグ通算5試合無得点、ACL2試合無得点。尊敬する選手はバルセロナDFプジョル。184センチ、76キロ。血液型A。右利き。家族は両親と妹。父スンソプさんは全北サッカー協会副会長。