多国籍センターバックOK!

 札幌は23日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、新韓国人DFキム・ジェファン(24)が主力組センターバックに入った。石崎監督はオーストラリア代表DFノース(30)とキムのコンビを固定して連係チェック。言葉の壁も徐々に解消されており、28日の名古屋戦(札幌厚別)は「ジェファン」「ジェイド」の“JJライン”結成が濃厚となった。

 J1ワースト42失点のDF陣立て直しへ、土台が見えてきた。この日、石崎監督はMFハモン、FWテレら、攻撃陣は新戦力を組み替え複数パターンチェックしたが、センターバックだけは終始、固定した。キムとノースの新コンビについて「まずまずかな。あとは25日の練習試合でならしていければ」と、仕上げに入ったことを示唆した。

 キムは来日後、日本語習得のための本も購入し、前後左右などはすぐに口にできるようになった。「言葉は少しずつ分かってきた。サッカーの方は80%ぐらい。25日の(北海道教大岩見沢との)トレーニングマッチで100%に仕上げる」。石崎監督にも自分から話しかけるなど、積極的にチームのスタイルを吸収しようと努力している。「素直なところもいい」と指揮官。あとは実戦で結果を出し、鉄壁のJJラインを完成させるだけだ。【永野高輔】