元気があれば、何でもできる-。これが仙台DF上本大海(30)の夏バテ解消法だ。明日18日のホーム柏戦では、2カ月ぶりのリーグ戦スタメンが有力。7、8月で1勝と夏バテ気味のチームは16日、紅白戦を行ったが、陽気なセンターバックが笑顔でダメ出しした。「みんな声が小さい。暑さに負けて縮こまってるのか、シーンとした中でやっても楽しくないよね。盛り上げていかないと」。磐田時代にはアントニオ猪木氏のモノマネを磨いていた男だけあって?

 元気を求める声には熱が入る。

 ただの精神論ではない。公式戦5試合連続失点中の守備について「こちらでアプローチにいかず、相手に自由にやらせる時間が長い」と分析。今季取り組んできた高い位置から奪いにいくスタイルの継続を説いた。徹底には最終ラインから前線への的確な指示など、声の連係が不可欠。そのための元気でもある。「(静かすぎて)お化け屋敷でやってるんじゃないんだから。あれ、違うな。何て言えばいいかな…」。例え話は決まらなかったが、試合はきっちり締めてみせる。【亀山泰宏】