札幌が、11月24日のホーム最終横浜戦(午後5時半、札幌ドーム)で、今季で退任する石崎信弘監督(54)の札幌での4年間のダイジェスト映像を流すことを検討していることが25日、分かった。若手育成やJ1昇格の功績を評価。09年からクラブ最長となる4シーズン指揮した指揮官に敬意を払い送り出す。

 石さんと戦った年月を、サポーター全員で見つめ直し、新たなステップへ踏み出す。Jリーグ最多、通算485試合の歴戦の将。矢萩竹美社長(62)は「何らかの形で、石崎監督への感謝を表現したい。映像などをうまく生かしたい」と明かした。現在、クラブでは札幌ドームの電光掲示板を使ってのホーム最終戦企画を検討中。その柱となるのが、石崎監督との“思い出ビジョン”プランだ。

 この日、降格後では初の定例取締役会が札幌市内のクラブ事務所で行われ、石崎監督退任に至った経緯が説明された。「これまでの貢献度も踏まえ説明し、(取締役会)参加した方々には理解してもらった。その上で期待感のあるチームづくりをしていければ」と同社長。札幌に情熱を注ぎ込んだ指揮官への思いを、最後は、しっかり形で示す。