<J2:横浜FC3-2岐阜>◇最終節◇11日◇ニッパ球

 横浜FCイレブンに、2位を逃した悔しさなどなかった。岐阜を下し、4連勝で4位浮上。最高の状態でひとまずリーグ戦を終えると、会場からも大きな拍手が湧き起こった。山口素弘監督(43)は「(2位までの自動昇格は)他力だったけど、今度は2つ勝てばいい」と18日からのプレーオフを見据えていた。

 勝利への執念が実った。2-2の後半39分、DF阿部の左クロスをGK時久が横っ跳びでクリア。数人が巻き添えをくらって倒れたが“無傷の”永井の前に絶好球が飛んできた。「フワーッと浮いてたんで、押し込むだけだった」。浦和時代の00年にJ1昇格経験のあるベテランが、無人のゴールに落ち着いて決めた。「あの時(昇格)の気持ちは残っている。今はそのころより一体感がある」と団結力を実感していた。

 最後のピースがはまれば本当の意味でチームが1つになる。この日、フットサルW杯で日本がウクライナに敗戦。日の丸を背負ったカズも戻ってくる。永井が「カズさんに『2位で昇格できました』って報告できれば一番よかったけど、また一緒にプレーできる」と話せば、FW大久保も「モチベーション高く帰ってくると思う。必ずプラスになってくれる」と歓迎ムード一色。ここから先は全員で昇格を狙う。【湯浅知彦】