清水のDF吉田豊(22)が、明日24日のアウェー川崎F戦に向けて気合十分だ。22日、完全非公開で約1時間半の調整を終えると「前回の試合は2失点に絡んでしまって、悪い印象を残してしまった。練習では問題なくプレーできているし、次の試合は勝つことを最低条件に、たまった鬱憤(うっぷん)を晴らしたい」と話した。

 前節G大阪戦では前半24分、吉田が守る右サイドを突破され先制点を許した。さらに、FW大前元紀(22)のPKで同点にして迎えた後半7分、相手FWレアンドロに競り負けて決勝点を奪われた。吉田は「せっかく前半のうちに同点に追いついたのに、自分が原因で決勝点を取られたことがチームにとっても痛かった。2点とも防げたゴールだったと思う」と猛省する。試合後、アフシン・ゴトビ監督(48)からは「気持ちが入っていない」と、叱咤(しった)された。

 汚名返上を誓う川崎F戦は、右サイドバックでの先発が有力。チームとしても大逆転でのアジア・チャンピオンズリーグ出場へ負けは絶対に許されない。右足首負傷で離脱中のMF八反田康平(22)が欠場。G大阪戦で負傷交代したゲーム主将のMF杉山浩太(27)の出場も厳しい状況と総力戦は必至だ。吉田は「精いっぱい頑張ります」と、短い言葉に力を込めた。ピッチで味わった屈辱は、ピッチの上で晴らす。【前田和哉】