2013年の第1号は遠藤だ!

 G大阪の日本代表MF遠藤保仁(32)が、初春の頂点に立つ。今日元日の天皇杯・決勝柏戦(国立)に向け、12月31日は大阪・万博練習場で非公開調整後に東上した。現在は天皇杯3戦連続ゴール。3年前の元日も決勝名古屋戦で2得点を挙げ、その勢いのままに同年のW杯南アフリカ大会で大活躍した経緯がある。元日弾再現へ-。今年も“遠藤イヤー”が幕を開ける。

 武者震いだろうか-。遠藤の手は小刻みに震えていた。松波体制で最後の練習を終え、東京へと向かうバスに乗り込む直前だった。大勢の報道陣に囲まれると、いつものように静かな口調で語りながらも、言葉の節々に熱が帯びていった。

 「ここまで勝ち進んできたのは、みんなのおかげ。タイトルが取れるチャンスですし、勝って終わりたいと思います」

 3年前、10年の元日には2得点を挙げた。その勢いを持続し、同年のW杯でFK弾を決めるなど世界16強入りに貢献。元日から最高のスタートを切り、脚光を浴びる1年になった。今年も“元日弾”を決めれば天皇杯4戦連発。長谷川健太氏(47)が指揮を執るJ2の13年に、ACL出場という希望の光が差し込む。今季はナビスコ杯も含め、柏には1分け3敗。J2に降格し、苦しみ抜いた今シーズンの集大成。仲間達の夢も背負い、遠藤が初春の国立で輝く。【益子浩一】