磐田は1日、鹿児島キャンプで、3バックチームと4バックチームに分かれ紅白戦を行った。DF駒野友一(31)は4バックの右サイドを務め、精度の高いクロスなどで攻撃の起点となった。「(3、4バックの)どちらも対応できるようにしていくと思う。去年は練習でもあまりやっていなかったので、相手がいる中での3バックも習得して自分たちのものにしていきたい」と話した。

 今季のテーマを「優勝しかない」と明言する。6日のラトビア戦では代表招集は見送られたが「仕方がないと思う。その分、しっかりとチームで自分の状態を上げていい状態で開幕を迎えられたら」と前を向く。3バックの利点を「自分も高い位置を取れるし、中の人数が増えて中から崩す形が増えていく」と分析し「選手間の距離などを話し合いながら1つずつクリアしたい」と話した。

 3バックで守備をけん引したのは、DF伊野波雅彦(27)だった。トップ下の小林祐希(20)に「攻めないと守備の課題も見えない。失点を恐れずもっと攻めていい」とアドバイスした。小林祐は「とてもありがたかった。伊野波さんは頼れるし話もおもしろいんです」と目を輝かせる。攻撃サッカーの進化を掲げるチームは、キャンプで日々成長を遂げている。【岩田千代巳】