清水のMF高木純平(30)が20日、全体練習に完全合流した。左足内転筋挫傷で離脱していたが、前日19日の午前練習合流を経て、この日は午前と午後のフルメニューを消化。「多少痛みはあるけど、開幕まで時間もない。休んでいる場合じゃない」と語気を強め、グラウンドから引き揚げた。

 ここから勝負の9日間が始まる。現在、チームは主力組と控え組を完全に分離。この日、高木純は控え組からスタートした。主力組ではDF吉田豊(23)に加えてMF藤田息吹(22)も右サイドバック(SB)に名乗りを上げ、定位置争いは激化している。高木純は鹿児島キャンプで2試合に同位置で先発するなど順調にアピールを続けてきたが、離脱によって開幕スタメンどころかメンバー入りの保証さえなくなった。

 3月2日の開幕までに予定されているプレシーズンマッチは、24日の新潟戦1試合のみ。当日はサテライト戦も用意されているため、出場する可能性は高い。「そこが残された最後のチャンスだと思う。きっちりアピールできるように、まずは新潟戦に向けてしっかり調整していきたい」と力を込めた。生き残りを懸けて、高木純が右サイドを駆け上がる。【前田和哉】