仙台の最終ラインに頼もしい2人が戻ってくる。3日に行われたJFL福島ユナイテッドとの練習試合でDF鎌田次郎(27)とMF菅井直樹(28)が今季初実戦に臨んだ。腰痛に悩まされていた鎌田は激しいタックルを見せるなど、90分間フル出場。「リバウンドがあるかもしれないし、まだ100%でダッシュもしていない」と前置きしつつ「ボールタッチとかは問題ない」と手応えをにじませた。

 菅井は45分間だけの出場だったが、右サイドで上下動を繰り返し、こちらも右ふくらはぎの肉離れから順調な回復ぶりを披露。「(患部の)確認だったからプレーの評価はしがたいけど、ほとんど痛みもない。ゲーム勘とフィジカル的な部分を戻してきたい」と明るい表情で振り返った。

 手倉森監督は9日の鹿島、12日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)江蘇舜天(中国)というアウェー2連戦を念頭に「(鎌田は)いけるね。(菅井も)連戦で出番は来るだろ」と話した。鎌田は「離脱で迷惑をかけて、出なきゃいけないと思っている」とキッパリ。菅井は「この1週間のトレーニング次第」と5日からの練習を見据えた。JもACLも引き分けスタートのチームに、間違いなく朗報だ。【亀山泰宏】